カニについての最近のブログ記事

ずいぶん前になりますが、あるお客が言っていました。「このカニ、どこかで見たぞ!食ったぞ!そうそう、確かスペイン、スペインだよ1!」 そんな訳で、何年か前にスペインを旅行したとき、是非見てみたいと思って一番大きなデパートの地下食品階に直行しました。近海の魚や雑カニの中にこのカニは堂々と並んでいました。がしかし、その値段の高いこと高いこと。その当時、スペインの給与水準は日本の3分の1から5分の2程度だと思いましたが、売っている値段は驚くほど高いもので、とてもとてもこれじゃスペインの庶民には無理だなあという思いでした。

次の日、ベルセロナの市場にも行ってみました。なんとなんと、ここでも魚やのセニョリータが両手にこのカニをかざして、声を張り上げていました。しかし、その値段も驚くほど高いものでした。

カニの正式名称

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  このカニはDeep See Red Crab日本では正式名 オオエンコウガニ、一般には、マルズワイと呼ばれています。大西洋が主産地ですが、特にナミビア沖が有名です。当店のカニもそこで漁獲されたものです。私もこのカニの漁に係わり、ニ航海ほど乗船いたしました。船員と言うよりは、船主サイドから派遣された調査員という形でしたが、朝 昼 晩 船員並に働きました。そしてその経験を元に次の代船建造の骨子を組み立てるわけです
 このナミビア沖の他に、アンゴラ沖、ゴールドコースト、象牙海岸、南米ブラジルからアルゼンチン沖、ヨーロッパ スペイン沖、アメリカ東海岸、etc 多くの場所で獲れますが、質量から見て、このナミビア沖に勝る所はないようです。
  カニは何を食べて生きているか? カニは何でも食べるいわゆる雑食系で悪食と言われています。カニを漁獲するには、一般には、カゴの中にエサ(魚等)を入れておびき寄せて獲ります。あじ、さば、いわしなどその他で、安価に手に入るエサを使います。少し油っ気の多い方がいいのでは?とか、いや、においの強い方がいいとか、少し腐り気味の方がいいかも、いやいやミンチにした方がいいんだ、などといろいろ試して見ましたが、なかなかカニの気持ちはわかりません。大差ないといえばそれまでです。要するにカニのいるところにカゴを落ということでしょう。
 ところで、カニは普段何を食べてその大食漢ぶりを満たしているのか? 死んだ魚が上から落ちてくるのをじっと待っているのか?
 いやいやそんな位ではとても生き延びられないでしょう。結論から言うと、海底の泥の中に住んでいる"ごかい"の類いを食べていると思われます。前後しましたが、カニは夜行性であり、普段は海底の泥の中に体を埋めています。そして食事の時間となると、這い出してきてエサを探して徘徊し、エサを見つけて"はい" いただきまあす、となる訳です。泥の中に潜っているのは敵から身を守るためと、体温の消耗を少なくするためと、泥中のエサを獲るのに便利だからでしょう。勿論、カニの種類は6000とも言われていますから、様々な生態があるので、この限りではありません。

カニの先祖

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 さて、この蟹の店(ペスカドール)を始めてから約20年程経ちました。そんな訳で蟹についてほんの少しだけ知っている事でも述べてみようかと思いますが、嘘八百はもちろんのこといろいろと脱線することは目に見えております。どうぞ寛大なる皆々様のご教示をお願い致します。
 一体全体、蟹の先祖は何か?というと、十脚類とか多足類というような、いわゆる陸上で言えば「ムカデ」の類い、海の生物で言えば、『ごかい』みたいなものだと言われております。カニの足は8本か10本ですが、その他、口の回りの触角や補助器官,更にお腹のいわゆる"ふんどし"と言われるものや、その中の卵を抱える器官なども脚が変化したものだと言われています。こんなに美味しいカニの先祖がそんな類いの動物かと思うと、あんまり気持ちのいいものではありませんが、魚だって、ふぐやおこぜやあんこうなど、見栄えがいいわけではありませんし、人間だって美男美女だけがもてるかと言うと、そんな事にはあらず、今どきのお笑い系タレントを見ればよくわかります。

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